19年の外貨準備、800億ドルに迫る=中銀、200億ドル買い入れ―フック首相

 【ハノイ時事】ベトナムのグエン・スアン・フック首相は12月30日に開かれた会合で、2019年の外貨準備高が800億ドルに迫り、過去最高を更新したことを明らかにした。オンラインメディアのVエクスプレスが報じた。

 首相によると、ベトナム国家銀行(中央銀行)は19年に200億ドルの外貨を購入した。フック首相は、為替の安定やインフレ抑制の目標を達成するために活用する外貨準備の増加を19年に見られた前向きな経済指標の一つだと評価。成長に対する懸念があったが、そうした見方と異なり、経済規模は拡大したと語った。
 国営ベトナム通信によると、レ・ミン・フン総裁は12月下旬、19年の外貨準備高が15年当時に比べ2.5倍の水準に増えたとの認識を示した。総裁は金融市場に関して、ベトナム・ドンとドルの為替相場などが安定的に推移したと指摘。米中貿易摩擦で中国人民元の対ドル相場が11年ぶりの安値に下落する中でも、1年を通じて市場の流動性は良好な水準で推移したとの認識を示した。外国為替市場の安定が中銀による外貨準備高の積み増しに寄与したと分析した。
 アナリストらは、外貨準備を増やすために20年も中銀が外貨の買い入れを続けると予想。具体的な買い入れ規模を予想するのは難しいものの、米中が貿易問題で合意点を見いだせれば、ベトナム中銀がさらに100億~150億ドルの買い入れを行うこともあり得るとの見方を示している。