自動車大手、国内生産拡大へ=輸入依存低減図る

 ベトナムで、自動車メーカー大手が現地生産に力を入れている。国内生産増加に力を入れる政府方針を受けた判断とみられ、工場の拡張で生産車種を増やす計画。オンラインメディアのVNエクスプレスが伝えた。

 米フォード・モーターは14日、8200万ドルを投じて北部ハイズオン省にある工場の年間生産能力を、現在の1万4000台から2年間で4万台へと約3倍に引き上げる。
 フォードは2019年、ベトナムで前年比31%増となる3万2175台を販売した。ただ、ハイズオン工場での生産はスポーツ多目的車(SUV)の「エコスポーツ」、ミニバンの「トランジット」「トルネオ」の3車種だけで、これらの19年販売台数は8941台にとどまったことから、20年第2四半期からSUV「エスケープ」を生産開始するなど、現地生産車種を増やす。
 フォード以外では、トヨタ自動車が18年に工場拡張のため9.1ヘクタールの用地を追加で賃借。ホンダや三菱自動車も、現地生産増を計画しているとされる。また、ベトナム企業ではタインコン自動車が韓国現代自動車との間で、クアンニン省に第2工場を建設することで合意。チュオンハイ自動車は昨年9月、韓国起亜自動車の生産工場を建設した。さらに、ビングループのビンファストも昨年6月、ハイフォン市で年産能力25万台の工場の第1期工事を完成させている。
 ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、19年の国産車販売は18万9450台で、前年比12%減った。これに対し輸入車販売は13万2872台となり、82%の大幅増だった。(時事)