ドン相場、新型肺炎の影響で急落=金融市場に不透明感

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大に伴う金融市場の不透明感が強まったことを受け、ベトナムの外国為替市場でドンの対米ドル相場がここ3日間で100ドンの大幅下落となっている。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 ベトナム国家銀行(中央銀行)が4日設定したドルの基準相場は、1ドル=2万3206ドンと、前日比5ドン高だった。
 市中銀行では、ベトナム外商銀行(ベトコムバンク)が買値2万3170ドン、売値2万3340ドンといずれも35ドンのドル高。ベトナム投資開発銀行(BIDV)は買値2万3200ドン、売値2万3340ドンと、それぞれ30ドンのドル高となるなど、ドル高傾向となっている。
 SSI証券のアナリストは最近の外為市場について、国内のドル供給は安定しているとしながらも、特に新型肺炎の影響拡大で海外市場が不安定になっていることがドル上昇の要因だと分析。その上で、外為市場の2020年は予測できない年になると指摘する。
 銀行業界に詳しいグエン・チ・ヒエウ氏は、20年のドン相場は2~3%の下落になると予想している。(時事)