社債発行の規制厳格化=公募促し、起債の規模・ペースを制限―ベトナム財務省

 【ハノイ時事】ベトナム財務省が投資家の保護を目的に、社債発行をめぐる規制をより厳格にすることを計画している。オンラインメディアのVNエクスプレスが11日伝えた。

 財務省は社債の規制案で、企業の資金調達が銀行融資から私募債の発行に移行する傾向が強まっているとの認識を示した。ハノイ証券取引所によると、2019年1~11月に発行された社債177本のうち、28本は発行規模が株式資本の3倍を上回る水準だった。
 多くの企業は社債発行の目的を明確にしていない。財務省は、こうした情報の不足が投資家をリスクにさらすと懸念した。私募債の場合は、発行規模が株式資本の3倍を超えない水準にするよう提案した。これにより、公募債の発行にシフトするよう企業に促し、透明性の向上を狙う。
 社債の発行ペースは、6カ月以上の間隔を設けて行うよう提案。企業が私募債を通じて、多数の投資家から資金を調達するような事態を防ぐことを目指す。表面金利は20%を下回る水準を維持するよう促す。
 ベトナムの証券大手SSI証券によると、19年の社債発行額は前年比25%増の約280兆ドン。発行企業数は211社で、銀行が41.2%、不動産企業が38%と多く、大半は私募形式だった。