新型ウイルス、FDI企業に打撃=中国からの原材料輸入できず

 ベトナム紙サイゴン・タイムズ(電子版)などによると、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの拡大の影響で、材料不足やさまざまな労働者関連の問題がベトナムで活動する大手外国直接投資(FDI)企業の事業に影響を及ぼしている。

 計画投資省の報告によると、ベトナムではバクニン省やハイフォン市、ホーチミン市をはじめ、50の省・市で中国人労働者が働いている。旧正月休みで多くの中国人が帰国したが、これまでに約5500人がベトナムに戻ったが、その大半は現在も隔離されている。今後数週間にベトナムに戻る予定の中国人も1万1000人以上いる。中国人を雇用している企業は、戻っていない中国人の仕事をカバーするためベトナム人が残業を増やし、通常通りの事業維持に努めている。
 また、感染拡大が続けば観光や飲食サービスなどの分野で労働需要が激減することが予想され、失業やその他の社会的問題を招く可能性がある。
 計画投資省によると、韓国系LGベトナムは「新型コロナウイルスの感染拡大が今後2週間以内に収まらなければ生産に必要な原材料が足りなくなる」としている。一方で、ランソン省の国境ゲートでは、サムスン向けの原料物資を積んだ数百基のコンテナが滞留しているとして、これらが通関できなければ今年のサムスンの売上が半減する恐れもある。
 その他、ハティン省の台湾系フォルモサ・ハティン・スチールでも、中国から材料を輸入できない上、数千人の中国人労働者が2月15日まで仕事に復帰できないため、事業活動に影響している。(時事)