現金使用控えウイルス感染防止を=オンライン取引を奨励-中銀

 新型コロナウイルス感染の拡大を受け、ベトナム国家銀行(中央銀行)のダオ・ミン・トゥー副総裁は商業銀行21行の代表と最近開いた会議で、住民がウイルス感染を防止するためにも現金の使用を控え、オンライン取引を増やすべきだとの考えを示した。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が地元メディアを引用して伝えた。

 銀行との会議でトゥー副総裁は、ベトナムでは依然として現金が決済の中心手段だと指摘。その上で、国家銀は現金を殺菌する装置や手段を十分保有しておらず、また、殺菌することで取引が遅延したり中断したりするとして、国家銀決済局に対しオンライン決済の上限額引き上げ策を探るよう指示した。
 国家衛生疫学研究所の担当者は、コロナウイルスが紙幣や硬貨を介して感染するかどうかの研究は不十分だが、紙幣には最大3000種類の異なるウイルスが付着しているとする研究もあったと指摘。現金を触ったり使用したりする際には、注意するべきだと訴えた。
 国家銀や研究機関の見解に対し、サイゴン・ハノイ銀行のニン・ティ・ラン・フオン副頭取は、「非現金取引を推進するのには、今が最適」と応じた。また、多くの銀行がオンライン送金手数料を引き下げており、ビンアン銀行は顧客に対し、ウイルス感染拡大を極力抑えるため、もっとオンライン取引を利用するよう促しているという。(時事)