20年成長率5.96%に鈍化=観光、航空業に深刻な影響

 ベトナム計画投資省はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大による影響で2020年の国内総生産(GDP)伸び率が5.96%と、ここ7年間で最も低いものになると予想した報告書をまとめた。感染拡大の経済活動に与える影響がさらに広がり、先週から見通しを下方修正した。ハノイ・タイムズ紙(電子版)が地元メディアの報道として伝えた。

 同省は先に、ウイルス感染が第2四半期までに収束すれば20年のGDP伸び率は6.09%に減速すると予想していた。報告書は感染拡大の影響度合いについて、ベトナムはシンガポール、タイ、香港に次いで深刻だと指摘している。
 報告書はまた、個別業種への影響に言及。感染収束が第2四半期末になった場合、ベトナムを訪れる中国人観光客は230万人減、他の諸国・地域からの観光客は50~60%減少する見通し。これにより、観光客が支出する金額は50億ドル程度減ると予想している。感染拡大前には、中国の航空会社11社が週240便、ベトナムの航空会社が中国各地へ401便運航しており、運賃収入の減少も大きい。
 一方、中国はベトナム農産品の最大輸出先であり、中国国内の消費が低迷することで、ベトナムからの輸入も減少するとみている。(時事)