1~3月期のGDP3.82%増=過去10年で最低の成長率―新型コロナ響く

 【ハノイ時事】ベトナム統計総局が27日発表した2020年1~3月期の実質GDP(国内総生産)伸び率は前年同期比3.82%増にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響などから、19年10~12月期の6.97%増を大きく下回った。「過去10年間で最も低い伸び率」(統計総局)となり、これまでの高成長に急ブレーキがかかった格好だ。

 家計の最終消費の伸びが2.92%と、前年の7.22%から大きく鈍化。鉱工業全体の伸びも5.28%と前年の9%を大幅に下回った。原油・ガスなど鉱業が3.18%のマイナスになったほか、製造・加工業にも新型コロナウイルスの感染拡大を受けた原材料の輸入で影響が見られたという。
 サービス業では、観光などを中心に新型コロナウイルス感染の深刻な影響が出た。宿泊サービスが11.04%減少したほか、運輸・倉庫なども0.9%のマイナスだった。外国人訪問客数は約370万人で、18.1%の落ち込みとなった。輸出は0.5%増、輸入は1.9%減となり、貿易黒字額は推定28億ドルだった。
 統計総局のグエン・ビク・ラム長官は新型コロナウイルスの影響で世界的に経済情勢が厳しくなる中、「(ベトナムの)マクロ経済は引き続き安定している」と分析。マイナス成長に陥らずに経済成長を維持している点を強調しつつ、製造業が引き続き経済成長のけん引役を果たしていると分析した。