欧州や米国へ 医療資材や防護服、輸出拡大の可能性

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ヨーロッパや米国で、防護服や医療資材の需要が休息に高まっている。縫製技術などをもつベトナムにとっては、これらの市場への新たな輸出機会につながりそうだ。

商工省傘下の欧米市場局は、現状をかんがみて、このほど、欧州やアメリカ諸国で需要が高まっている複数の要求についてまとめた。

具体的にはロサンゼルス商工会議所は、不足状態にあり購入を計画している医療資材として、ウイルスを防御できる医療用N95型マスクを5億枚、その他の使い捨てマスクを2億枚、2億枚のフェースシールドのほか、1000台の呼吸器、さまざまなサイズの使い捨て手袋10億枚、医療用滅菌ガーゼ2000万枚、防護用の使い捨てガウン1億枚とズボン5000万枚を挙げている。

これらのニーズは、一般公開されており、商品供給が可能な企業は、何をどれだけ供給できるか▽米国国内での生産かあるいは輸入品であるのか▽配送計画▽支払い方法などの必要な情報をそろえ、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。に連絡を取ればいいという。

カリフォルニア州の救急サービス室(Cal OES)は、5億枚のN95マスク、1000万個のゴーグル、10億組の使い捨て手袋、使い捨て医療用防護服1000万セット、1万台の人工呼吸器が必要だとしている。

さらに、南カルフォルニア地区もN95マスクや一般の使い捨てマスク、人工呼吸器などの医療機器が不足している。そのため、納入できる企業などが直接アクセスできる窓口を設け、情報を収集している。

感染者の多いスペインも、防護服などのニーズが高い。使い捨て手袋1億2300万枚、28万個のゴーグル、110万枚の使い捨て医療用ガウン、78万の防護服などを求めている。これに関しては欧州米国市場局(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)を通じ、輸出などの道が開ける可能性がある。

縫製事業が盛んなベトナムにとっては防護服や医療資材を輸出できるチャンスとなり得る。商工省は早期に情報を収集し、迅速に行動するよう呼び掛けている。