4月の鉱工業生産、10%超マイナス=新型コロナなど響き、自動車は6割減

 【ハノイ時事】ベトナム統計総局が29日発表した4月の鉱工業生産指数(2015年=100)は119.3で、前年同月比10.5%の大幅なマイナスになった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が講じた厳格な制限措置などが響いたものとみられる。

 製造業全体で11.3%、鉱業は10.7%、電力・ガスは6.9%の低下となった。製造業を業種別に見ると、トヨタ自動車、ホンダなど大手メーカーが軒並み操業を一時休止した自動車は61.5%、二輪車は59.2%と大きく落ち込み、コンピューター・電機・光学機器も10.4%のマイナス。繊維は6.1%、衣料品は17.6%低下した。多くの業種が低迷する中、医薬品などは29.3%の上昇だった。
 ベトナム国内で感染予防を目指した制限措置に加え、世界的に新型コロナウイルスの感染が広がっていることから、原材料の輸入にも支障が出ているという。統計総局は「4月の鉱工業生産は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでおり、大半の企業による人員削減につながった」と指摘。4月1日時点の製造業での雇用者数は前年水準を1.6%下回った。