商工省、石油輸入の一時停止要請を却下=ペトロベトナムが新型コロナなどで提案

 【ハノイ時事】ベトナム商工省のドー・タン・ハイ次官は15日、国営石油・ガス会社ペトロベトナムが石油輸入の一時停止を求めた提案を却下したことを明らかにした。慎重に提案を検討したが、国内での在庫急増を理由に国際的な約束などを無効にすることはできないと判断した。オンラインメディアのVNエクスプレスが16日伝えた。

 ペトロベトナムは、新型コロナウイルスの流行を背景にした需要低迷と原油価格の急落により、中部クアンガイ省にあるズンクアット製油所とタインホア省のギソン製油所の在庫が過去数カ月間に急増したと訴えていた。石油の輸出入に携わる33社すべてが国内の小売価格の大幅な下落などで厳しい状況になっている。
 商工省は、困難に直面しているのは石油業界だけでなく、他業界の企業も影響を受けていると指摘。また、石油輸入を停止すれば、他国がベトナムからの輸出品の受け入れを禁止すると予想した。各業界、国民、国全体の利益のバランスを取るとともに、エネルギーの安定供給を確保する観点から、輸入禁止措置は実施できないと結論付けた。