新型コロナ終息後へ事業機会模索=供給網見直しなどにらみ―銀行業界

 【ハノイ時事】ベトナムの銀行が新型コロナウイルスの終息後をにらみ、事業機会を模索している。ベトナム銀行協会のグエン・トアン・タン事務局長はベトナム・ニュース紙(電子版)で、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)が終息した段階で、多くの大きな変化が起こると予想。より良いサプライチェーン(部品供給網)の構築を目指してビジネス・生産活動の環境や市場構造、生産手法が変わり、各行は事業機会をつかむための変化に対応するよう迫られると訴えた。

 金融専門家のカン・バン・ルック氏は、銀行が新型コロナ終息後の市場回復の流れを注意深く調べる必要があると分析した。各行に対して、ITを導入して技術に基づいた新たな事業モデルを構築することを提案。生産性の向上やコスト削減などを進め、顧客の要望に応えるよう促した。
 ベトナム国家銀行(SBV、中央銀行)によれば、今年4月末時点の貸し出しは2019年末に比べ1.32%増加した。貸し出しは3月、4月前半に落ち込んでいたが、新型コロナで影響を受けた企業・個人を支援するための優遇金利による融資パッケージで、4月後半に回復した。
 VPバンクは、新型コロナの流行が落ち着き、政府による制限措置が緩和されたことを受け、企業のビジネス・生産活動を後押しするプログラムを開始した。ベトナム農業地方開発銀行(アグリバンク)の幹部は新型コロナの終息後に、消費者がオンラインサービスの利用を増やし、ヘルスケアを重視するようになるだろうと予測した。