新型コロナ踏まえ、成長目標の下げ表明=公務員給与上げは先送り―フック首相

 【ハノイ時事】ベトナムのグエン・スアン・フック首相は20日に開幕した国会で、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、今年の経済成長率の目標などを下方修正する方針を表明した。ベトナム政府は先に、新型コロナの流行を含めた今後の世界各国・地域の状況次第で、今年の成長目標が4.5%ないし5.4%になるとの見方を示していた。オンラインメディアのVNエクスプレスなどが20日報じた。

 フック首相は、すべての部門に新型コロナの深刻な影響が及んでおり、6.8%という当初目標を達成するのは難しいと言明。党政治局での承認を得て、他の経済指標を含めた具体的な目標を国会に提出する考えを伝えた。
 ベトナム政府は、輸出の伸びを4%(当初目標は7%)、国内総生産(GDP)に占める財政赤字の割合は4.75%(当初目標比1.31%上昇)、公的債務の比率は55.5%(同3.2%上昇)に修正したい意向とされる。
 フック首相はまた、新型コロナで影響を受ける労働者への支援により多くの資金を振り向けるため、7月に予定する公務員の基本給引き上げ計画の実施を延期するよう提案した。ベトナム国会は昨年、公務員の基本給を今年7月1日から7%引き上げ、月額160万ドン(約68ドル)にする予定だった。