20年の銀行貸し出し伸び率、9~10%に減速か=コロナショックの影響見極め

 ベトナム・ニュース(電子版)によると、複数の専門家は、今年のベトナムの銀行貸し出し伸び率が9~10%にとどまり、前年実績(13%)および、国家銀行(中央銀行)が設定した今年の目標値(11~14%)をともに下回ると予想している。

 台湾系ユアンタ証券のアナリストによると、中銀は先ごろ、今年2回目となる主要政策金利の0.5%引き下げを実施したが、このことが企業の借り入れ需要を実質的に押し上げる可能性は低いという。
 2度目の利下げは、銀行業界にはより好ましい効果があり、3月の1回目の引き下げよりも経済に対する影響は大きいかもしれない。特に短期預金金利の引き下げで、銀行は預金コストを大幅に削減することができ、企業の借り入れ拡大や借り換え支援にもつながるからだ。
 だが専門家らによると、現状での企業の関心事は金利ではなく、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が、特に米国や欧州連合(EU)、中国、日本などベトナムとの貿易額が大きい国で収束するかどうかにあるという。
 消費需要が依然として抑えられた状態では、たとえ金利が低くても企業は借り入れをせず、銀行側も不良債権の発生を懸念して貸し出しに非常に慎重にならざるを得ないとみられる。(時事)