煩雑な優遇融資手続きに企業が不満=中銀は改善を検討へ

 ホーチミン市で先ごろ、新型コロナウイルス感染流行で打撃を受けた企業への支援策に関するセミナーが開かれ、優遇融資を得るための手続きが煩雑すぎるとして企業関係者から不満が寄せられた。これを受け、ベトナム国家銀行(中央銀行)のダオ・ミン・トゥー副総裁は貸し出し手続きの簡素化を検討する意向を示した。ベトナム・ニュース紙(電子版)が報じた。

 セミナーでホーチミン市食糧・食品協会のリ・キム・チ会長は、優遇融資を得るためには、企業は損失が発生し売り上げ、利益が落ち込んでいることを証明しなければならないが手続きが煩雑すぎ、融資を得られる企業は片手で数えられるほど(せいぜい5社)にすぎないと実態を報告した。
 ホーチミン市衣料品・繊維・刺しゅう・編み物協会副会長でベトタン・ジーンズ社長のファム・バン・ベト氏は、コロナ感染で大きな打撃を受けた繊維関連企業は従業員を維持するために生産を継続したが、製品輸出はできないでいるという。売り上げは前年同期に比べ30%程度に落ち込んでおり、銀行は返済期限を現行の12カ月から24カ月に延ばし、金利も優遇した融資を提供してほしいと話した。外国為替相場の安定も必要だという。
 また、ホーチミン市企業協会連合のチャン・ベト・アイン副会長は、市が提供する総額250兆ドン(107億ドル)の支援策について、企業からの報告では手続きが煩雑で公的機関の手助けもなく、特に中小企業は得るのが困難だと指摘。市は情報技術の利用を促進するなどで企業が資金支援を得やすくするべきだなどと訴えた。(時事)