融資555億ドルで返済繰延、金利下げ=860億ドルが回収不能も

 ベトナム国家銀行(中央銀行)が明らかにしたところによると、新型コロナウイルス感染流行で悪影響を受けた企業などを支援するため、国内の主要金融機関は総額1291兆ドン(約555億ドル)の既存融資を対象に返済繰り延べ、金利引き下げを行ったほか、767兆ドン(330億ドル)の新規融資を供与した。ただ、融資全体の23%に相当する2000兆ドン(860億ドル)が回収不能になる可能性があるとして、警戒感を示している。ベトナム・ニュース紙(電子版)が報じた。

 国家銀によると、返済繰り延べ対象となる借り手顧客は5月25日時点で22万3000あまり、融資残高は計約151兆ドン(64億9000万ドル)。金利引き下げ対象は約32万顧客で、融資残高は計約1140兆ドン。また、金融機関は、ロナ感染流行前と比べ0.5~2.5%低い金利で計767兆ドンを約19万6000の顧客に新規供与した。
 国家銀のグエン・クオック、フン信用局長は、コロナ感染流行は社会経済のあらゆる側面に悪影響を及ぼし、全業種の企業活動の足かせになっていると指摘。5月20日時点の貸出残高の伸びは前年末に比べ1.32%と、2019年同期を下回ったとしている。(時事)