ベトナムの上場企業、新型コロナで利益半減=20年第1四半期―Fiinグループ報告

 ベトナムの金融情報プロバイダー、Fiinグループのリポートによると、ベトナムの上場企業の2020年第1四半期(1~3月)税引き後利益は、合計で前年同期比約58%減少した。新型コロナウイルス流行が響いた。オンラインメディアのVNエクスプレスなどが伝えた。

 特に、石油・ガス部門は303%減、観光・レジャー・航空部門は同212%減、不動産部門は同81%減少した。一方、増加したのは電気通信部門の227%増、素材産業の25.4%増、情報技術の14%増だった。
 同リポートでは、上場企業999社のデータを集計した。これら企業で時価総額の98%を占める。
 営業活動によるキャッシュフローはマイナス26兆ドン(約11億ドル)と、15年以降で初めてマイナスとなった。それにより、企業は活動を維持するために借り入れを増やさなければならず、負債比率は19年末の0.68から第1四半期末は0.72に拡大した。
 投資活動によるキャッシュフローは前年比40%減少し、この3年間で最も少ない37兆7000億ドンとなった。リポートは、「新型コロナウイルス感染が拡大する中、企業はキャッシュフローの安全性を確保するため、投資活動を一時停止した」と報告した。
 困難な状況を受け、各社は目標を引き下げている。今年の利益目標を発表した426社の目標額合計は前年より12%少ない。特に、石油・ガス企業は35%減、食品・飲料企業は23%の利益減を、それぞれ予想している。
 SSI証券によると、上場企業の19年の税引き後利益は、前年比12.6%増の約303兆ドンとなった。銀行および不動産部門がけん引した。(時事)