ベトナム航空、政府の支援融資を要請=8月に手持ち資金払底も

 ベトナム航空のチャン・タイン・ヒエン最高財務責任者(CFO)は先ごろ開かれた会合で、政府から数億ドル規模の支援融資を受けられなければ7月にも資金繰りに窮し、8月には手持ち資金が底をつくとの悲観的見通しを示した。オンラインメディアのVNエクスプレスが報じた。

 ヒエン氏によると、同社は2020年度、15兆~16兆ドン(6億4400万~6億8700万ドル)の赤字に陥る見通し。3月末から4月下旬にかけて運航が完全停止したが、駐機やメンテナンス料金を支払った上、2月半ばから3月末にキャンセルに伴う航空券の払い戻しが4兆4000億ドン(1億8900万ドル)に達した。一方、従業員給与の削減や多くの従業員への無給休職の要請などで、4兆5000億ドン(1億9300万ドル)の経費を節減したという。
 しかし、資金繰りの悪化は避けられず、政府に4兆~12兆ドン(1億7200万~5億1500万ドル)の融資を求めている。ヒエン氏は、「出資を求めているわけではなく、資金は返済する」としている。一方、同社は、資本増強のため既存株主への株式追加割り当てを計画しているが、これには今後5~6カ月を要するという。
 同社経営をめぐっては政府の投資機関である国家資本投資公社(SCIC)が、大規模な投資を検討していることを明らかにしている。(時事)