今年のGDP目標、修正せず=新型コロナでも6.8%成長を堅持―国会

 【ハノイ時事】ベトナム国会は15日の審議で、新型コロナウイルスによる影響があるものの、6.8%の経済成長を含めた2020年の社会・経済政策の目標値を修正しないことで意見が一致した。オンラインメディアのVNエクスプレスが16日伝えた。

 グエン・チ・ズン計画投資相は、党政治局で見直し作業を進めた結果、目標値を修正しない結論に至ったと説明。マクロ経済の安定性を確保しつつ、物価上昇を抑制して社会の安心を維持するため、政府は財政・金融政策、貿易・投資政策を積極的に運営すると強調した。「消費は引き続き弱く、企業も困難に直面しており、4~6月期に高い成長に回帰するのは不可能だ」との見解も示した。
 ベトナム商工会議所の会頭も務めるブー・ティエン・ロック議員(北部タイビン省)は、政府の提案する措置では安心を与えられないと指摘。公共投資を促進する政策を除けば、大半の財政政策は慎重なままで、これまでのところ企業に税金などの支払期限を延長したにすぎないとの認識を示した。「この状況では、過半数の企業は利益を上げられず、小規模企業向けの所得税減税案を今国会で決めても十分ではない」と訴えた。
 ロック議員は、税金などの支払期限の延長期間を現在の3カ月ないし6カ月から12カ月に伸ばすよう提案。さらに、新型コロナの影響を打ち消すため、景気情勢に応じた財政政策の活用を検討するよう政府と財務省に促した。