今年のベトナム成長率予想、4.1%=4月時点から0.7ポイント下方修正-アジア開銀

 【ハノイ時事】アジア開発銀行(ADB)は18日発表した最新の経済見通しで、2020年のベトナムの経済成長率が4.1%にとどまると予想した。各国・地域での新型コロナウイルスの封じ込め対策による影響や外需の落ち込みを反映し、4月時点の従来予測を0.7ポイント下方修正した。21年の成長見通しは6.8%に据え置いた。

 東南アジア地域では、軒並みマイナス成長になると見込んだ。ベトナムは下方修正されたとはいえ、総じて底堅い成長に
なるとみられている。物価動向をめぐっては、20年のインフレ率が3.0%(4月時点は3.3%)、21年が3.5%(同3.5%)になると予想した。
 アジア開銀はアジア地域の開発途上国の成長率に関して、20年が0.1%(4月時点は2.2%)と、1961年以来の低水準にとどまると予測。21年の成長見通しは、6.2%で修正しなかった。
 香港、韓国、シンガポール、台湾といった比較的成長レベルの高い国・地域を除いた20年の成長率は0.4%(同2.4%)と見込んだ。
 ADBの澤田康幸チーフエコノミストは、「アジア太平洋の各国・地域は、都市封鎖(ロックダウン)が徐々に解除され、一部の経済活動が『新常態』のシナリオの下で再開したとしても、新型コロナの影響を受け続ける」と分析。「21年には成長率が高まるとみるが、今年が低くなる反動で、V字回復にはならない」とし、各政府に新型コロナの悪影響を抑えつつ、「第2波」の回避に万全を期す政策を講じるよう促した。