台湾系宝元、2786人を解雇へ=退職手当は手厚く

 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、ホーチミン市にある台湾系靴製造大手ポウユエン(宝元)ベトナムは20日、従業員2786人との雇用契約を8月5日付で解除し、解雇すると発表した。新型コロナウイルス感染流行の影響で注文が急減しているため。解雇に際しては契約解除までの給与を保証するほか、雇用年数に応じた退職手当ても支払うとしている。

 同市ビンタン区にある同社は、従業員6万5000人を抱える市内最大級の雇用主企業。同社労働組合のクー・ファット・ギエップ委員長によると、3月以降新規受注は減少しており、6月は前年同月比50%の大幅減。7~9月期には徐々に持ち直す見通しだが、10~12月期の注文は入っていないという。
 解雇に際しては、8月までの給与を保証するほか、1年間の雇用につき給与1カ月分の退職手当を支払う。解雇従業員の多くは17~18年間勤務していることから、退職手当は1億5000万~1億8000万ドン(6450~7740ドル)、20年以上勤務した従業員の手当ては最大で2億5000万ドン(1万0740ドル)となる。
 関係当局者は「退職金が政府の規定よりたくさん出たので、多くの労働者はハッピーだ」と述べた。
 労働・傷病軍人・社会事業省は、1~5月にコロナ禍で職を失ったり労働時間を減らされたりしたベトナム人労働者は、500万人を超えると推計している。(時事)