ベトナム・エビ業者、先行きを楽観=価格は上昇基調-ライバル国はコロナで苦戦

 【ハノイ時事】ベトナムのエビ養殖業者や加工・取引業者の間では、インド、タイ、インドネシア、中国など競合する他のエビ生産国が新型コロナウイルスの影響で苦戦する中、エビ価格が上昇基調を取り戻し、先行きに対する楽観的な見方が広がっている。オンラインメディアのベトナムネットが23日報じた。

 5月時点で、南部メコンデルタ地域でのエビの取引価格は1キロ(約70匹)当たり10万5000ドンだった。ソクチャン省の複数の会社は、今月末まで配送の注文が入っているとしている。中国への輸出用にエビを加工する企業も、一時中断した後、輸出が再開され、多忙になっているという。
 ベトナム・オーストラリア・シーフードのチャン・クオック・トゥアン副社長は、中国市場から良いニュースが届き、業者が4~6月期の初めごろからエビの養殖を開始したと指摘した。副社長は当面、中・小型のエビの供給量が低水準にとどまる可能性があると予想する。
 輸出企業らは、年末に向けた市場の先行きを楽観している。新型コロナが封じ込められれば、世界経済は急回復し、エビ需要も高まると見られる。他方、新型コロナの流行が長期化し、需要が低迷した場合でも、エビの価格は下がらないという。
 サオタ食品のホー・クオック・ルック会長は、エビ業界にとって大きなチャンスで、年末までに成功するためにこの機会を利用しなければならないと訴えている。
 ベトナム水産物加工・輸出協会(VASEP)によれば、4、5月のエビ輸出は6%の伸びとなり、1~5月の累計輸出額は4%増の12億ドルとなった。