豚肉価格安定化へ、タイから豚生体の輸入開始

500頭の生きた豚がタイから輸入され、このほどゲアン省の検疫区域に到着した。

写真㊤=生きた豚500頭が、タイから輸入された(VNA)

ベトナムでは、2019年に発生したアフリカ豚熱の影響で、国内で豚の供給不足が発生し、価格が高騰。その打開策として、農業・地方開発省は、豚生体の海外からの輸入を許可するに至った。

輸入された豚は検疫を終えた後、ハナム省の家畜・家禽卸売市場に運ばれて食肉処理される。高騰する豚価格の安定化につながると期待される。

豚を輸入したタン・ド・ゲアン社のディレクター、グエン・ヴァン・タン氏は、「この後も毎日4000~5000頭単位で輸入する。1キロ当たり8万ドン(約369円)程度での販売になるだろう」と語った。

同社は、タイから生きた豚を輸入することが認められた8社のうちの1つで、輸入規模はトータルで190万頭を超えると予想される。

同省動物健康局は、疾病予防や家畜の安全性を確保するため、既存の規則に沿って、輸入豚の衛生対策に関する詳細な指導書を作成する。