フック首相、マカダミア栽培の新たな成長戦略の必要性指摘

マカダミアの農園開発を検討する会議が9月29日、ダクラク省で開催された。会議には、グエン・スアン・フック首相が出席し、各省庁や関係機関、マカダミアを栽培する23の省の代表者のほか、マカダミア製品の栽培、加工、販売に携わる企業や個人らも参加した。

写真㊤=フック首相が出席したマカダミアの農園開発を検討する会議(Photo:VGP)

会議でフック首相は、マカダミアの栽培計画や品種、市場、投資資本を含む、新たな成長戦略の必要性を強調した。

当日示されたデータによると、5年間にわたるマカダミアの植樹計画によって、現在までに、23の省でマカダミアの栽培が行われ、栽培面積は1万6500ヘクタールを超える。ベトナムのマカダミア製品は、日本や中国、韓国、シンガポール、米国、フランスなどに輸出され、マカダミアナッツなどの製品が年間2400トン以上生産されている。

フック首相は、「マカダミアのように生産性が24~25倍も拡大し、遠隔地の恵まれない人々の貧困を解決できた作物は極めて少ない。このことが、ベトナムがこの貴重な作物の投資と開発に責任を持つ理由である」と述べた。

近い将来、世界におけるマカダミアの需給は急速に伸び、需要は年12%、供給は年9%増加すると予測される。こうした予測は、ベトナムがマカダミア農園を開発し、市場に参入するための重要な根拠となる。

フック首相は、過去3年間のマカダミア栽培の初期成果を評価し、「栽培量は25倍に増加し、マカダミアナッツの収穫量は7000トンに伸びた。そのうち8割以上は海外へ輸出している。これはベトナム農業部門にとって重要な勝利である」と語った。

加えて、フック首相は、北西部、中央高原や中部におけるマカダミア栽培のための土地計画の課題についても言及した。

また、会議でフック首相は、農業農村開発省とベトナムマカダミア協会に対し、マカダミア栽培の開発計画を作成するよう指示。さらに同省には、現在の分散した栽培環境を改善するための法令の策定を求めた。