ハイフォン市に「イオンモール・ハイフォン・レチャン」開業へ ベトナム国内6店舗目

イオンモール・ベトナムは2日、記者会見し、ベトナム北部紅河デルタの港湾都市、ハイフォン市に、「イオンモール・ハイフォン・レチャン」を、12月14日に開業すると発表した。イオンがベトナム国内で運営する大型商業施設は、これで6店舗目となる。

イオンはこれまで、首都ハノイ市とホーチミン市に2店舗ずつ、イオンモールを開業しているほか、東南部のビンズオン省でもショッピングセンターを運営している。

記者会見で、イオンベトナムの西峠泰男社長は、「イオンと顧客との距離をより近づけるためにも、専門店を集積させ、提供する製品やサービスを多様化していく計画だ」と説明。「ハイフォンや周辺の省で、もっとも人気の高い商業施設となれるよう、努力したい」と意欲を示した。

「イオンモール・ハイフォン・レチャン」は、敷地面積が約9万8000平方メートル。スーパーマーケットを主軸に、施設内には約200店の専門店をそろえ、ハイフォン市で最大規模の商業施設となる。なかでも、生鮮食料品売り場は、約800平方メートルの空間を確保。毎日の食糧や必需品などは、地元の約2000のサプライヤーから、4万種類の商品をそろえるという。

新型コロナウイルスの感染対策も考慮し、同社は「イオンモール・ハイフォン・レチャン」で、さまざまな新技術を導入するなどデジタル変革を実現。電子商取引を充実させるとともに、キャッシュレスでの支払いシステムの充実を図る。また、販売する食品の衛生管理の徹底や安全性の確保などにこだわり、顧客への快適性や利便性の提供なども目指す。

同店では、東南アジアのイオンの商業施設としては初めて、同社のプライベートブランド商品が販売される予定。また、日用品や化粧品などを扱うドラッグストア「グラムビューティーク(Glam Beautique)」や、自転車専門店「イオン・バイク」など、系列の専門店も施設内に開業させる。

開業によって、地域には約3000人の雇用が創出される見込み。地域経済の発展への貢献も期待されている。