10月29日にベトナム統計総局が発表した統計によると、今年1~10月の10カ月間のベトナムの貿易収支は、187億2000万ドルの黒字だった。新型コロナウイルスの感染などの社会的影響にもかかわらず、製造業が好調だったことが黒字を維持する原動力となり、ベトナムの社会経済発展に向けての明るい材料となった。

10月単月の輸出総額は267億ドルで、先月より1.7%減。昨年同月比では9.9%増となった。

1~10月の10カ月間の輸出総額は、2292億7000万ドルで、前年同期より4.7%増加。輸出額が10億ドルを超えた品目は31種類あり、これらの合計が、輸出総額の91.8%を占めた。10月単月の輸出で最も大きかった品目は、「携帯電話・電話部品」で、約52億5000万ドルだった。

輸出先を国や地域別に見ると、1~10月で最も多かったのは、米国向けの輸出で、前年同期比24%増となった。一方、日本向けは、7%減少した。

一方、輸入では、10月単月では総額245億ドルで、先月より1.2%増加。昨年同月でも10.1%増だった。10カ月間の輸入総額は2105億5000ドルで、昨年同期比0.4%増だった。