ベトナム最大級のデータセンター CMCクリエイティブ・スペースが年末稼働

情報通信技術大手、CMCテクノロジー・グループがホーチミン市に整備する国内最大級のデータセンターと2棟のオフィスタワーからなる「クリエイティブ・スペース」=写真(完成予想図)=が年末に稼働する。データベースは災害などにも強い国際品質基準、ティア3を満たしており、国内のデジタル化を加速させると期待されている。

ベトナムのデータベース市場は、2026年まで毎年14.64%以上成長。21~25年において、世界十大新興クラウド・データセンター市場になると予想されている。ネット通販やデジタル・バンキングの普及、企業データのクラウド化や業務効率化へのニーズの高まりが、追い風となっている。

データサービスの信頼性については、ファクトリー・オートメーションなどを手がけるABBが、テクノロジー・パートナーとして支援。ABBベトナムのイエン・ドアンバン代表は「データセンターの技術は、仕事の効率化を支援するとともに持続可能な国際基準にも適合している。産業と社会の接続を目指す『クリエイティブ・スペース』の仕事をサポートすることができることを、うれしく思っている」と話す。

CMCは、ベトナムの経済成長にともない急増するデータベースやデジタル・ニーズは、業務を拡大するIT大手企業の重要な課題になっていると指摘。同社のマーケティング・コミュニケーション担当、グエン・チャン・ルー氏は、「プロジェクトは、予定より早く完了し、顧客とパートナーに、われわれの提供するビジネスエコシステムと価値をもたらすだろう」と話している。