在ハノイ米商議所「ベトナムには、大きなチャンスと明るい未来」

在ハノイ米国商工会議所(AmCham)のアダム・シトコフ事務局長は、最近のインタビューで、「新型コロナウイルスによる経済的影響を受けてはいるが、ベトナムには、米国企業にとっての大きなチャンスと明るい未来が見えている」と語った。

写真㊤=米フォードのベトナムにおける生産風景(VNA)

シトコフ氏はベトナム・インベストメント・レビュー誌の取材に対し、「米国の企業や投資家は、ベトナム経済の変革と成長に大きく貢献してきた」と述べ、「米国商議所のメンバーは、数十億ドルの外国投資、数万人の直接雇用、数十万人の間接雇用とともに、ベトナムの輸出・税収でも大きな割合を占めており、それは現在も続いている」と指摘した。

さらに、ベトナム・米国間の貿易総額は昨年、約1000億ドル(約11兆6000億円)に到達し、この厳しい時期においても米国はベトナムにとって最大の買い手であると明かした。

そして、「昨年は、事業分野を問わず誰にとっても厳しい1年であった」と語り、「ベトナムの米国企業にとって最大の課題は、突然告知され実施されるといった、規制の頻繁な変更だった」とした。一方で、ベトナム政府による国境を越えた旅行を推進する最近の決定を評価。外国人、ベトナム人双方の海外旅行に対する負担を軽減するため、追加措置の実施を促した。

シトコフ氏は、米国の経営者や投資家、技術支援チームが事業を維持し、新規投資を容易にするために、予測可能で合理化された手続きの公開を希望した。

また、ベトナムと米国の両国政府が、二国間貿易協定に向けた動きを開始することを期待し、「貿易協定は、投資や貿易のフローを改善し、持続可能なサプライチェーンの構築を後押しする。景気を改善し、持続可能な経済と社会発展を確保することで、ベトナムは大きく繁栄するだろう」と語った。