バサの輸出、V字回復 品不足で価格上昇

新型コロナウイルスの影響で一時低迷していた淡水魚、バサの輸出が活況を呈している。加工品や輸出品の需要は供給が追い付かない状態。品不足を受けて価格も上昇している。

写真㊤=切り身に加工したバサを並べる作業員。需要の高まりで工場はフル回転しているという

バサは、ベトナム産のナマズの一種で、トラフィッシュとも呼ばれる。タラなどに似た白身魚で広く普及している。今年第一四半期の輸出額は前年同期比88%増の6億4600万ドル(約829億円)、国内水産品の輸出総額の27%を占めた。業界は活況にわき、水産大手、ビンホアン合資会社の税引き後利益は、前年同期比35.6 %増の6500万ドル(約83億円)に達したという。ベトナムシーフード輸出業者協会(VASEP)によると、業者の加工工場はフル回転しているが、品薄傾向は第2四半期の終わりまで続くという。