ベトナムが2022年アジアの成長をリード WB

世界銀行(WB)は、ベトナムの2022年成長率の予想を7.2%(5.3%)に引き上げた。アジアの成長をリードする数値と言えるだろう。

アジア太平洋の2022年成長率予想は5.3%。マレーシア、フィリピン、タイは上がると予想された。

世界銀行によれば、ベトナムの経済は2021年第3四半期の新型コロナウイルスによる封鎖時の後、強く復興し、2022年前半は6.4%上がった。この復興は、輸出業と新型コロナウイルスでの封鎖による移動制限が解除されたこと、さらに外国人観光客の復興のおかげだ。

サービス業は、2022年前半が6.6%、2022年の第2四半期は8.6%と記録的な成長が認められた。産業(建設業を除く)は2022年前半8.4%成長している。

2022年7月のインフレ率は前年同期と比較して3.1㌽上昇した。主な要因は輸送コストの上昇で、15.2%上がった。

世界銀行の専門家は、ベトナム経済は復興している、としているが、企業や家計には依然として新型コロナウイルスの影響がみられる。同行の2022年1月から3月までの調査では、活動を再開した企業は92.6%だが、新型コロナの感染拡大前と比べると売り上げが低い、という企業が56%に上っている。