ASEAN最大級の工作機械と金属加工業の見本市「メタレックス・ベトナム(METALEX Vietnam)」がこのほど、ホーチミン市で3年ぶりに開催された=写真

テーマは、「シェイプ・ザ・ネクスト・ノーマル(次代のノーマルの形成)」で、日本のエプソンやヤマハをはじめ、20カ国250ブランドが参加した。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年はオンラインによるバーチャルでの開催、昨年は中止となっていた。ジェトロ(日本貿易振興機構)・ホーチミン事務所やホーチミン投資商業促進センター(ITPC)、裾野産業開発ホーチミン市センター(CSID)などが主催する「裾野産業見本市」も併催された。

見本市を運営するリード・トラデックス・ベトナムのブ・トン・タイ・ジェネラルマネジャーは「ベトナムは、日用品の製造、供給のリーディングマーケットというだけでなく、機器分野でも存在感を増している。この20~30年ですそ野産業はきく成長した」とあいさつ。ジェトロ・ホーチミン事務所の松本暢之所長は、「日越の企業の協力は、この2、3年で一気に進んだ」と強調した。

会場では、最新の機器を紹介する展示「テクノロジー・ランウェイ」や、溶接の技術を競う「溶接コンペティション2022」、金属の知恵の輪競技「メタルパズルチャレンジ」など趣向を凝らしたプログラムが行われた。また、金属3Dプリンターなど新技術も紹介され、関心を集めた。日本やインド、ドイツ、韓国、シンガポール、タイ、中国の国際パビリオンも盛況で、参加者は3年ぶりの「リアル」の会場で国境を越えたビジネス交流を深めていた。