ベトナム電力、料金の在り方について議論

国内最大の電力会社、ベトナム電力(EVN)で電気料金をめぐり新たな提案が議論されている。

写真㊤=クアンビン省で保守や修理を行うEVNの技術者たち

新型コロナウイルスの感染拡大から、景気が回復したことに伴い、ベトナムでの電力需要は増加している。EVNの幹部は、需要拡大に対応するため同社が24時間体制で取り組んでいる、と話した。

燃料や石炭などの価格は2022年になって高騰、一方で、電気料金は2019年以降、値上げが認められていない。

燃料などの高騰が続き、一方で電気料金の値上げが認められない場合「燃料の供給者へ、EVNからの支払いが出来なくなる可能性もある」とこの幹部は指摘し、発電にかかるコストを電力料金に反映させるための新たな仕組みを作るよう、求めた。

さらに、今後、数十年間のエネルギー安定確保に向けたすプロジェクトに投資するため、EVNがODA(政府開発援助)の活用や融資での優遇措置を、政府に要請する必要がある、と強調した。