MMメガモールが小売店を展開 既存の青果店などと提携

タイ系の大手卸、スーパー、MMメガモールは、既存の青果店のオーナーらと提携して小売店、ジャトット(Giá tốt )=写真=を展開する新事業を始めた。すでに、ホーチミンやハノイ、ダナン、ビンズオン、ビエンホア、クィニョンなど大都市圏を250のパートナーと提携、2026年までに1万件の提携を見込んでいる。

コンビニエンスストアの経営を考える小売店のオーナーや、最新スタイルの小売業に転換したいと考える青果店のオーナーらと提携。現代的な店舗スタイルと近代的なマネジメントシステムの導入によって、ビジネスパフォーマンスを最適化するのともに、顧客に対して高品質な商品を他店に負けない価格で提供することを目標としている。

パートナーを募るうえでは、フランチャイズ料なし▽限定オファーなし▽販売価格の取り決めなし▽基金や社債の購入要求なし―の〝4ない〟モデルを提唱。また、外装や内装デザイン、ディスプレイのコンサルティングなどを含めて最大7000万ドン(約39万円)の金融支援、より早く仕入れの注文ができるという〝ワンタッチ 〟アプリケーションや独自のタイムマネージメント導入といった技術的支援も行う。

大手調査会社のニールセンの2020年のレポートによると、ベトナムには年間の売り上げが100億ドン(約5600万円)規模の青果店140万店と、旧来型の市場が9000あり、小売市場の75%を占めている。MMメガマーケット・ベトナムのブルーノ・ジョセリン・マーケティングディレクターは、「ジャトットを展開することによって、多くの小売店の経営を改善することができる。われわれが練り上げた戦略と計画によって、小売市場の進化と淘汰が進み、ベトナムの経済成長に大きく貢献することになると信じている」と語った。