ベトナムの経済成長率、今年は5.4%の見込み-世界銀行

世界銀行(WB)はこのほど、ハノイで「ベトナム経済の開発状況についてのレポート」を発表した。それによると、今年のベトナムの経済成長率は5.4%と予測された。同レポートは「この成長率は、世界の多くの国々と比較すれば高いとも言えるが、ベトナムの潜在力と比べれば、十分ではない」としている。

レポートによると、ベトナムのマクロ経済は改善を続けている。具体的にはインフレ率の低下、外国為替市場の安定、対外収支の改善などが挙げられた。しかし、一方で、競争力についてはチャレンジするべき課題もあり、経済成長にはなお潜在的な部分がある-と分析している。

世界銀行の予想は、外国からの直接投資(FDI)によるプラス(積極的な)シグナルとベトナムの製造品の輸出額が大きく上がったことなどに基づいている。

さらに、中期的な成長率をより上昇させるための施策について、世界銀行はベトナムの機構改革、国営企業と国内の銀行の再構築、国内の個人投資に関する緩和策などを挙げている。