「2016-2020年社会経済開発戦略」を策定したさい、グエン・タン・ズン首相がベトナムの各省庁に求めたもっとも重要な基準の一つが、「国内総生産(GDP)をこの5年間で平均6.5-7%成長させる」ということだった。

この成長率は、現在の数字よりかなり高い。今年の上半期のGDP成長率は5.18%で、昨年は5.4%だった。専門家の予想でも、今年1年間のベトナムの経済成長は 5.4-5.5%程度となる見込みで、2016年より前にGDP成長が5.5%を超えることはなさそうだ。

6.5-7%の高い成長目標を実現し、2020年までにベトナムの工業化・近代化を進めるという今後5年間の社会経済開発戦略は、ズン首相に承認された。

ズン首相は、マクロ経済を安定させ、インフレをコントロールすると同時に、成長と持続可能な開発を加速させるよう求めた。この目標が達成できれば、ベトナムの貧困世帯は毎年1.5%減少することが期待される。ズン首相の要求に従って、計画投資省が8月中に、各関連機関や省ごとの5年間の開発戦略を策定するよう求めるという。