バァン、ハノイ旧市街の美味しい食べ物

美味しくて、特徴的なベトナム料理は、今では世界の人々にもよく知られていると思います。特に、ハノイの旧市街は、食べ物が美味しいことで有名です。旧市街の名物、Bánh（バァン）を紹介します。（VNLハノイ）

バァンとは、米などの粉でつくる食べ物です。お餅のようなものや、薄くクレープ状にして蒸したものなど、いろんな形状があります。砂糖と豆のあん、豚肉とキクラゲなど、いろいろな食材を包んで蒸したり、ソースとあえて食べたり、食べ方も種類によってさまざまです。

ベトナムの伝統的な食べ物の一つで、べトナム人ならみんな大好きです。日本人もきっと好きになると思います。理由は、味が日本の料理の味付けと似ているからです。
ハノイ旧市街では、このBánh （バァン）が食べられるお店がたくさんあって、種類も豊富です。

Bánh cuốn （バァン・クォン）はお米から作られていて、ベトナムのハムと甘酸っぱいヌックマムと一緒に食べます。

Bánh giò（バァン・ゾ）はお米を粉にして水と混ぜ、1時間ほど水につけてから煮て、柔らかい生地をつくります。その中に、キクラゲ、豚肉などの具が入っています。ハムやキュウリ、チリと一緒に食べる料理です。

Bánh tẻ （バァン・テ）も具は豚肉とキクラゲ。蒸してからバァン・ゾと同じように、ハムやキュウリ、チリと食べます。バァン・テでは、お米の粉は煮ずに使うので、生地はバァン・ゾより硬いのですが、とても香りが良いのが特徴です。

Bánh bột lọc （バァン・ボット・ロック）はキャッサバの生地にエビと豚肉、キノコなどを包み、ヌックマムに付けて食べます。

Bánh dày(バァン・ザイ)はお餅と似ています。

他にも、いろんな種類や具材のバァンがあります。
旧市街には、バァンが名物のお店もあります。「Bánh Cuốn Bà Hoành Thanh trì」というお店は、To Hien Thanh（ト・ヒェン・タン）通66番地にある人気のお店です。お店を切り盛りする年輩のおかみさんはバァン作りの名人です。“おかあちゃん”と慕われていて、とても親切です。店の近くには大きな木があって、とても素朴な雰囲気です。

早いお客様さんは午後３時ごろから来てバァンを堪能します。秋・冬の季節は特に、お客さんの数がすごく増えます。