観光客を魅了するサイゴンのグルメ その1

ごちそうが集まる街

サイゴンには地方の名産から家庭料理まで、全国各地から美味しいものが集まってきます。コムタン(ご飯)、カィンビーフン(ビーフンのスープ)、バィンスェオ(お好み焼き)などは、サイゴンの代表的な料理、そのほかにもお勧めのグルメがいっぱいです。

[caption id="attachment_1767" align="aligncenter" width="306" caption="コムタン"][/caption]

【コムタン】“割れた”お米から作られる「コムタン」は、もともとはそれほど裕福ではない家庭で作られていた料理です。今ではサイゴンの郷土料理になり、街のあちらこちらで見かけます。調理する時に出る焼いた豚の骨から出る煙は、サイゴンでは見慣れた風景です。サイゴンを訪れて「これ(コムタン)を食べたことがない」という人はいない(?)ほど、とてもポピュラーな料理です。焼いた豚の骨、皮、卵、ハムなどと一緒に食べます。一人前は17,000ドンくらいです。

【フーティウ】ハノイの人が「フォー」を誇りとするならば、サイゴンの人は「フーティウ」=写真上=が自慢です。元は中国から伝えられた料理ですが、ベトナムの人々の味覚に合わせて作られるようになりました。麺、エビ、ひき肉(ミンチ)が主な材料で、甘いだしと合わせていただくのがおいしい食べ方ですが、中には「だし」が入っていないものもあります。一緒に食べる生野菜は春菊などです。屋台とレストランの両方で味わうことが出来ますが、値段が違います。一人前はおよそ20,000(2万)ドンから10万ドンです。

[caption id="attachment_1771" align="aligncenter" width="230" caption="バンカィン"][/caption]

【バンカィン】お米から作られる麺、ハム、カニ、エビ、ココナッツの汁などが入っています。豊かな味わいで、サイゴンの人はおやつ代わりにもします。豚骨のバンカィンが食べたいなら、1区のグェン・フィ・カィン通りにお店があります。カニのバンカィンはビン・タィン区のボン橋付近で、エビのバンカィンは3区のクィエウ橋あたりで食べられます。

【“巻いて美味しい”グルメ】サイゴンには“巻いて食べる”料理が多くあります。焼き春巻き、焼き魚、ゆでた豚肉などです。また“包む”料理もあります。バィンコット(ベトナム風たこやき)、次回にご紹介するバィンスェオ(バインセオ、ベトナム風お好み焼き)もよく知られた郷土料理です。