カントー市、行政IT化促進のためFPTと覚書締結

カントー市人民委員会とベトナム情報通信大手、FPTグループはこのほど、情報通信技術(ICT)の発展に向けた戦略的協力に関する覚書を締結した。2020年までに、カントー市の「工業化された近代都市化」を目指す。

覚書によると、FPTグループは2015-2020年にかけて、カントー市の経済や経営管理、社会行政、安全保障や国防などの各分野へのIT導入を全面的にバックアップ。同市が海外企業を誘致しやすいビジネス環境をつくっていく。また、電子政府やITを活用した公衆衛生管理、人材の育成などの側面でも相互協力し、将来的にはカントー市中心部で集中的にIT投資を展開するという。

FPTは2013年に、ハイフォン市、ゲアン省、ビンフック省と同様の覚書を締結。同グループはそれ以前に、ベトナムで初となる行政府のIT化事業を、クアンニン省公共行政センターで成功させている。同センターは、団体や個人がさまざまな行政手続きをワンストップで行うことができるベトナムで初めての事業モデルで、カントー市なども前例として注目している。