タインホア省のトースアン空港 精密着陸システムを導入

タインホア省のトースアン空港は1000億ドンをかけて計器着陸装置(ILS)などの精密着陸システムを設置し、1月10日、運用を始めた。夜間や視界が800メートル以下などの悪天候時に、飛行機が安全に離着陸できるようになり、到着遅れや欠航のリスク軽減も期待される。

現在、トースアン空港へは、ベトナム航空、ベトジェットエア、ジェットスター•パシフィックの3社が乗り入れ、タンソンニャット空港(ホーチミン市)、バンメトート(ダクラク省)との間を毎週計28便が運航している。これを2月にかけて、週37便にするため、着陸システムも増える航空機の離着陸に対応するため導入された。

同空港は軍民共用で、民間ゾーンでは6000億ドンを費やし、2014年12月末から新ターミナルを建設。床面積は5000平方メートルで、チェックインブースが7つ、セキュリティカメラやセンサー式の自動扉、荷物コンベヤーなどを備える。当初の年間利用客数は120万人だが、今後、200万人まで増加すると見込んでいる。

過去1年間で、同空港は整備が進み、計画の約85%が達成された。小規模空港にとっては高い実績であり、今年、「国家観光年2015」のイベント開催地に選ばれている同省にとって、観光発展の追い風になりそうだ。