ホーチミン市交通運輸局は、市中心部で観光用の電気カー10台を試験的に走らせることを決めた。2015年4月30日から運行を始める。

国内で最も人口が多い街に観光客を誘致するのが目的。電気カーの路線は、ベンタイン市場、オペラハウス、裁判所、ドクバ教会、郵便局、トン・ニャットビル、サイゴン公園、戦争遺跡博物館、ホーチミン博物館、ベトナムの歴史博物館などの観光名所をめぐる。

運行は毎日、午前8時から午後5時半までで、30分ごとに出発する。試験運転期間中は、8人乗りタイプの電気カーを10台運行。電気カーは最高速度が時速40キロメートル、一回の充電で約100キロメートル走行できる。乗車券は9月23日公園(ホーチミン市1区)で販売し、一人当たり2万ドン。グループで乗れば、一台60万ドンで3時間レンタルすることもできる。

ホーチミン市当局では、電気カーを試験導入するほか、各企業にも環境にやさしい乗り物への投資を促すなど、自然環境への配慮と観光客誘致を両立するために、さまざまな活動を展開している。