住友商事、ビンフック省で工業団地開発へ

住友商事が、ベトナム北部のビンフック省で「第3タンロン工業団地」の開発に乗り出す。5月29日、ビンフック省人民委員会のフン・クアン・フン主席と白石章人・タンロン工業団地社長が合意書を交わした。

写真㊤=住友商事とビンフック省による工業団地開発の覚書締結式

新しい工業団地は、ビンフック省のビンスェン区に整備する。ハノイから約40キロ、ノイバイ国際空港から20キロの場所にあり、交通アクセスの良さが利点。同社は約30カ月かけて、ビンフック省の社会経済の状況などを詳細に調査し、この地方での工業団地開発を決めた。

第3タンロン工業団地の一部は当初、別の企業が整備に乗り出していたが、途中で中止になっていた土地を利用する。住友商事はこれまでに、ハノイ市に第1タンロン工業団地、ハノイの北に位置するフンイエン省に第2タンロン工業団地を整備している。

計画によると、第3タンロン工業団地は総面積が約300ヘクタール、総事業費は約1億3500万ドル。メーカー80社を誘致し、約4万人の雇用を創出するという。主に自動車とバイク部品、ハイテクノロジー製品、その他、全国の製造企業の需要に応える裾野産業用製品を製造する。

第Ⅰ期の整備工事期間は約1年間半の予定で、2018年の開業を目指す。

ビンフック省人民委員会のフン・クアン・フン主席は、住友商事の第3工業団地建設投資を「ビンフック省の安定と飛躍につながる」と歓迎している。