JICA ホーチミン市の運河改善プロジェクトに参画申請

日本の国際協力機構(JICA)がこのほど、ホーチミン市行政当局に対して、スイエン・タム運河の改善プロジェクトへの参加許可を申請した。PPP方式での事業参画で、事業費は3兆5000億ドンを見込んでいる。

水路が多く走るホーチミン市のなかで、対象の運河はホーチミン市のビンタインとゴーヴァップ地区にまたがっている。プロジェクトの総投資額は約5兆1000億ドンにのぼる見込み。放射状の同運河のうち、今回のプロジェクトでは運河の主要部分となるロック・ティー・ゲ運河の複合施設からヴァム・トゥアット川の間(約6.21キロメートル)の浚渫(しゅんせつ)工事を行う。

運河改善プロジェクトには、この区間のほか、3か所でも浚渫が予定されている。また、交通インフラの整備や、ビンタイン地区、ゴーヴァップ地区の運河沿いの住宅地の改善なども計画に盛り込まれている。

ホーチミン市人民委員会のグエン・フー・ティン副委員長は、計画投資省などにJICAの提案の事前影響や計画の実現可能性の評価を実施するよう要請した。