メコンデルタ最大級の排水処理施設が稼働 カントー市

カントー市で稼働した排水処理施設

カントー市で8月半ば、チャ・ノック工業団地内に第一期の整備が行われていた排水処理施設が稼働した。トット・ノット工業団地の排水処理施設に続くカントー市で2つ目の排水処理施設で、第二期の整備完成時にはメコンデルタ最大級となるという。

同排水処理施設の第一期整備では、1万400平方メートルの施設が稼働し、1日約6000立方メートルの排水が処理できるという。
処理施設は延べ1万885メートルに及ぶパイプラインと13の貯水槽を備える。処理を経て水質が改善された水は、サン・チャン運河やメコン川に注ぐハウ川に流す。
第一段階の整備費は1420億ドン(約650億ドル)。国とカントー市投資開発基金がそれぞれ30%ずつ、ベトナム環境保護基金が10%出資したほか、カントーIP建設株式会社なども投資している。汚水処理の技術と機材は、そのほとんどがG7諸国から導入された。
今後、プロジェクトは施設を稼働させながら第二期整備を進める予定。プラントの面積は最終的に計約2万平方メートルとなり、1日の排水処理能力は約1万2000立方メートルまで増える予定で、完成時にはメコンデルタで最大級の排水処理施設となる。
カントーIP建設によると、2次整備完成までの総事業費は2130億ドンにのぼる見込みという。