王都フエ、年間観光客315万人達成に向け最後の誘致 年末の〝黄金週間〟実施 

王都フエを省都にもつベトナム中部トゥアティエン=フエ省は、12月24日-30日を「観光ゴールデン・ウィーク」として、国内外からの観光客の誘致に力を入れている。この年末最後の誘致策で、年間観光客数315万人(前年比約8%増)の達成を目指す。

同省の年間観光収入は3兆ドン(約1兆3340億ドル)を見込む。同省は観光への依存が高く、この数字は省内GDPの約55%に当たるという。

観光客の誘致策としては、この1週間に、学生向けなどさまざまな種類の割引チケットを発行。フエ王宮とミンマン皇帝霊廟、カイディン皇帝霊廟などを巡るツアーに申し込んだ観光客は紹治帝(ティエウチ帝)霊廟、アンディン宮殿に無料で入場できるほか、閲是堂(Duyệt Thị Đường)と呼ばれる劇場での宮廷音楽鑑賞の料金が30%引きとなる。

トゥアティエン=フエ省の文化スポーツ観光局は、隣接するダナン市やカンナム省と協力し、共同PRなどの観光客誘致策を展開していた。今年は11月までに同省を訪れた観光客が前年同期比7%増の約290万人に達し、このうち約94万8000人(同3.39%増)が外国からの観光客だった。観光収入も上昇しており、11カ月で2兆5500億ドン(約1兆3300万ドル)を越え、前年同期比2.53%増だった。