科学技術省傘下の知的財産局はこのほど、ラオカイ省・バック・ハー郡産のスモモに「原産地ブランド登録証明書」を発行した。

写真㊤=原産地ブランドとして登録されたバック・ハー産スモモ。登録による市場拡大が期待される
スモモの産地として有名なバック・ハー郡は、2014年初めごろからブランド登録書類の作成準備を始め、約2年後にブランドを確立。ようやく、「マン・バック・ハー(Mận Bắc Hà、バック・ハー産スモモ)として、国から期限10年のブランド承認書が発効された。

スモモは、同郡で初めてブランド登録が承認された農産品となる。承認された原産地ブランドは、品質はもちろん、生産手法やパッケージのデザインなどにも厳しい基準が設けられており、正規のバック・ハー産スモモの袋は緑色の袋に「白い高原の味」というキャッチコピーをあしらっている。

 

原産地ブランドとなったことで、バック・ハー産スモモの栽培する農家や組織は、栽培技術や生産の条件、農場経営のスタイル、販売ルートなど、さまざまな点でも要求された水準を満たさなければならなくなる。

一方で、ブランドが設けられたことで、バック・ハー産スモモと偽って品質の悪い他のスモモを混ぜて販売することなどが禁じられ、バクハー産地のスモモのおいしさや信用に悪影響が及ぶことが避けられる。

冷涼な高原地域で栽培されるバック・ハー産スモモは、生のまま楽しむことが多く、人気が高い果物のひとつ。ブランド登録によって、スモモの木が品種改良される機会も増えるうえ、市場も拡大できて、農家の収入向上につながるとの期待も持たれている。