ハイフォン市、ザウ島に高級リゾート開発へ 総工費約5兆ドン

ハイフォン市中心部から南西約20キロにあるド・ソン区バン・フォン地区ザウ島で、ハイフォン市人民委員会と不動産開発会社のヒムラム社が、高級リゾートの開発を始めた。このほど、グエン・スアン・フック首相が出席して起工式が行われた。

写真㊤=グエン・スアン・フック首相らが出席して行われた起工式
ハロン湾に突き出たド・ソン半島から南東に約1キロメートル離れたザウ島は、面積が約10ヘクタールの小さな島だ。熱帯林の原生林が密生し、植民地時代にフランス人によって建設された灯台が残っている。

ザウ島にはまた、海の神様をまつる神社がある。北部沿岸部の人々が長年、海での好天と豊漁を祈願してきた場所だが、そこで行われる「ザウ島祭り」(旧暦2月8日~10日に開催)がここ数年、話題となったことで、観光地として有名になった。

ザウ島のリゾート開発プロジェクトは、工事が今年から2021年にかけて行われる計画で、総合投資金額は約5兆ドンにのぼる。具体的には二つの案件に分けられ、一つ目が高級リゾートの開発、二つ目はリゾート開発に伴う物流拠点の整備だ。高級リゾートは約50ヘクタールに広がり、その北側に物流施設を建設。南側と東西は海に隣接するかたちになる。


ザウ島の高級リゾートの完成予想図

計画ではここに、水辺で遊べるような公園と遊園地、高級マンションやホテルを建設する。遊園地がもっとも広く、約14.6ヘクタールにわたって広がる予定。

計画地にはビーチと湾が二つあり、一方の湾はアパートとホテルに接し、もう一方は遊園地に面している。湾の周りは水と緑を多く残し、環境に配慮した開発とする。

起工式に出席したフック首相は、「ハイフォン市とヒムラム社には、ハイフォン観光の活性化に期待している。同時に、環境に配慮した観光でこの環境を守り、島や海の生態系と原生林の大自然を維持してほしい」などと語った。