ダラット市 観光路線にニークな列車2車両導入

ダラット市鉄道運輸センターは、ダラット~チャイマット間を走る全長約7キロメートルの観光路線で、乗客数を増やした新型列車を2車両追加導入したと発表した。これまで小型の4車両だけで運行されていた路線だが、観光客の人気が高まったため、大型の車両を追加して混雑緩和を図る。

写真㊤=64席の車両

新しく導入された車両はクラッシックでレトロなデザインが特徴。設計では1車両に64席が設置される。車両の先頭には、2カ所の計32席のVIP席を設ける。ダラットとチャイマットの間の列車を利用する観光客は増えていているが、以前は20人乗り車両が4台しかなく、最大で一時に80人の乗客しか運べなかった。ダラット駅の関係者らは、今回新しく2車両が導入されたことで、観光客の輸送が一回で最大100人まで増やせると期待する。

ダラット駅は、1932年に建設が始まり、1938年に完成した。鉄道は、ニントゥアン省ファンラン市とラムドン省ダラット市の間の計84キロメートルをつなぐ本線のほか、全長約7キロメートルのダラット~チャイマット間の観光路線が開拓されている。ダラットの鉄道は1972年に戦争のため一時運行が中止されたが、解放後、線路が修復された。インドシナ半島でもユニークな建築様式から、ダラット駅は同市の人気の観光地になっているほか、ダラット~チャイマット路線を使う観光客の誘致にも力を入れている。

ダラット~チャイマット観光路線は、片道チケットが5万6000ドン、往復が8万5000ドン。列車は毎日8時、9時50分、11時55分、14時、16時に運行している。

ダラット駅からチャイマットまでの所要時間は25分かかる。列車はチャイマットで40分間停車した後、ダラットへ戻る。ダラットに戻る列車の時間は、乗客が選ぶことができる。

チャイマットは自然が豊かで、緑の絵のような場所だ。山々が連なり、階段状の畑では野菜や果物などが栽培される美しい景観で知られる。また、チャイマット市場やリンフォウック寺などの観光スポットもある。