ハノイ市が14位に PCI都市ランキング

ビジネス環境から見たベトナム国内の都市ランキング「2016年都市競争力指標(PCI :Provincial Competitiveness Index)」で、首都ハノイ市が63の行政区中14位に浮上した。ランキングの始まった2012年には51位と低迷していたが、ここ数年で飛躍的に上昇した。

PCIは、ベトナム商工会議所や米国国際開発局が母体となって運営している。100点満点で今年の最高は70ポイント、最低は53ポイントだった。同市は60.74ポイントだった。

同市計画投資局のトラン・ゴック・ナム副局長によると、同市は近年、積極的に行政改革を進めてきた。中でも、ビジネスや生産活動、貿易、ビル建設、研究、飲食、IT分野のための環境改善に大きな関心を寄せるようになった。

当初51位だった同市は、その後33位(2013年)、26位(2014年)、24位(2015年)と着々と順位を上げてきた。

ランキングの数字には、同市の経済発展が如実に反映されている。2015年には新しく起業する会社が2万に急上昇。2017年2月には前年同期比95%増の5億3600万㌦(約580億円)の投資があった。さらに同市の計画投資局によると、同月には前年同期比7.6%増の2880の新たな起業が登記され、市内の総企業数は21万892となった。

ランキングアップにつながった同市の取り組みの一つがオンラインによる電子法人登記の導入。今や全体の68%をオンラインが占めている。ナム副局長は、「ビジネス環境の整備に向け、さらに行政改革を加速させ、起業や投資、生産活動、貿易など企業活動のサポートを進めていきたい。そして、2019 年か2020年にはトップ10入りしたい」と意気込んでいる。