フーコック島で新航路、次々開拓 リゾート観光と経済特区で活性化

ベトナム南部キエンザン省のリゾート地、フーコック島で、海外と島を結ぶ航空路線が、次々と開拓されている。「ベトナム最後の秘境」として島が世界的に注目を集めているためで、イタリアの航空会社ネオスは新航路の開拓により、5カ月間で約4000人の観光客誘致を目指すという。

写真㊤=フーコック空港

観光総局とキエンザン省人民委員会は、10月末、フーコック島への観光客誘致について検討する会議を開催した。この中で、キエンザン省やフーコック島の代表者らが、新しい航空ルート開発について報告した。

具体的には、タイのバンコク航空が10月末から、毎週火、木、金、日曜日に、バンコク-フーコック島間の新しい航空線を開業。11月1日には、ドイツの旅行会社、TUIが、イギリスとフーコック島を結ぶチャーター便の運航を始めた。

また、イタリアの航空会社、ネオスは、12月19日から2018年4月末までの期間、ミラノ―フーコック間にチャーター便を就航させる。毎週火曜日がミラノからフーコック島まで、水曜日がフーコック島からミラノまでのフライトとなる。予定では、250席のボーイング767を利用するという。

フーコック島はタイランド湾に浮かぶベトナム最大の島で、面積の半分を国立公園が占め、高級リゾートとして世界的に知名度を上げている。一方で、昨年、経済特区にも指定されたことから、経済発展の原動力としても期待されている。島では、レジャーや観光産業、海運業への投資や、空港、港湾などの大型インフラ整備が行われており、今回の新しい航空路線の開拓につながった。