ハイフォン市が観光開発に注力、旅行客数800万人へ

北部の港湾都市であるハイフォン市は、経済に特化した観光産業を推進することで、国の主要観光地として名乗りを上げようと努力を続けている。

写真㊤=カットバー島のランハ湾(baohaiphong.com.vn)

ハイフォン市人民委員会がまとめた、2030年を見据えた今年から2020年までの観光開発アクションプランによると、市は旅行者数800万人を目標とし、収入は3.5兆ベトナムドン(1億5400万ドル)を目指している。年平均成長率でみると、それぞれ8.2%、8.9%の上昇となる。

市はこれまでに国際埠頭を誘致し、カットバー島を洗練された、環境にやさしいエコツーリズムのモデルとして、国の観光地に発展させた。

2025年までに、ハロン湾・カットバー島の複合拠点はユネスコの世界自然遺産に登録されることが期待されており、そうなればカットバー島は国際的な観光地に、ドーソン地区は全国的な観光地となるとみられる。こうして2030年までに、ドーソン地区とカットバー島が、地域そして国際的な観光地として台頭することで、ベトナムを代表する観光拠点となるのが狙いだ。

このためハイフォン市は、地方当局や各部局、観光開発を担う関係者との間で意識の向上に努めており、観光産業部門は、市場志向型経済と国際統合の観点から、持続可能な開発のために再編が予定されるほか、観光面への投資や開発を支援する政策も整備される。

ハイフォン市人民委員会のレ・カック・ナム副委員長によると、関係機関には、アクションプランの目標を達成する具体的な業務が割り当てられているという。

過去3年間で、ハイフォン市はその潜在力と交通インフラの発達を受けて、観光開発では大きな成功を収めた。今年はこの10月までに、約570万人が訪れ、前年比で14.4%上昇した。